
映画を見る人ならこのパッケージを見てお分かりだと思いますが、この映画、バッタモン映画を出すことで有名なアルバトロスが出したパクリ映画です。
元ネタは『第9地区』。母船の故障で地球に住みざるを得なくなった宇宙人達が人間によってアパルトヘイトされ、酷い迫害を受けてるという結構重たい世界観のSF映画です。今回のこの映画は第9地区の吸血鬼バージョンです。
くやしい!!!アルバトロスなのに普通に良作映画!!!!
※続きより作品の内容に触れてしまう記述(ネタバレ)です。
あらすじ:吸血鬼がアパルトヘイトされてる世界で吸血鬼の亜種が吸血鬼も人間も見境なく殺しまくるという事件が発生。その事件を担当した警官(妻は悲しい理由で吸血鬼に)が、吸血鬼ハンター 兄妹(囚人)の力を借り、吸血鬼と共闘するというストーリー。
おおよそこのあらすじを聞いて想像出来る範囲内の事がちゃんと起こる!水戸黄門並みの安定感でお年寄りも安心して見れます。アルバトロスなのに「ウワァ、クソだぁ…」って幻滅する事もなくテンポも良く、吸血鬼特有の切ない話を挟みつつ、イイハナシダナー。まあ元ネタ映画を見た事がある方ならちょいちょい「モロパクやんww」ってシーンありますが。
私の中でアルバトロスと言えば『尻怪獣アスラ』のイメージがとても強いので個人的にアルバトロスの映画は避けてたんですよね。だってそりゃもう、タイトルから察する通り「クソ(まみれの)映画」ですから。
なんだ、普通にパクればイイ映画が撮れるんじゃないか。いや、パクってる時点でかなり問題だけども。むしろこの手の映画はむしろそのパクリを味だと思って見るといい感じかもしれません。今回のパクリ映画でちょっと味をしめてしまった私は今後アルバトロスの作品に悔しくもお金を出してしまうことでしょう。
共闘する吸血鬼役のベン・ランバート。
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアの続編「クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア」に登場するマリウスに何とな~く似てます。